アクアマリンの語源はラテン語でアクアは「水」で、マリンが「海」を表し、その名は、今から2000年前に付けられたと言われています。
また、アクアマリンの伝説としては、海底の妖精の宝物であった石が浜辺へと流されたものであり、それがアクアマリンとされる説もあります。
そして、昔からヨーロッパでは欠かせない宝石として愛され、夜行に照らされると一段と美しく輝きを放つ宝石として、貴族達から重宝されていました。 更にアクアマリンが持つ透明感と、伝説と色彩により海水のイメージが強く、船乗りのお守りとしても使用されてきました。

アクアマリンがほかの宝石と違い、色が濃いことよりもまずクリアであることが大事なのも、穏やかな海へ願いに起源があるのかもしれません。 日本の3月は新しい生活へ踏み出す前の月。「聡明」「沈着」「勇敢」というアクアマリンの宝石言葉は、進路を切り開くキーワードにほかなりません。 進む先の荒波を越える力を願うアクアマリンが、3月の誕生石としてふさわしいものなのです。

アクアマリンの最大の特徴はなんといっても透きとおる海のような美しい透明感と青色です。 特に深いブルーのアクアマリンは最高品質とされております。 アクアマリンはベリル属という鉱物グループの一種で、エメラルドやモルガナイト、ヘリオドールとも同じグループに属しています。 ベリルの中でも青色のものがアクアマリンになります。

ベリル系の石には、色によって様々な呼び名が付けられています。例えば、緑色はエメラルド、 薄ピンクはモルガナイト、黄色はヘリオドール、無色はゴシュナイトなど。アクアマリンの美しい色は鉄元素が含有されるためです。

アクアマリンの石の意味には、幸せ、永遠の若さ、富、喜び、勇気などもあります。アクアマリンを持つことでパワーとともに若さが蘇り、 海のエネルギーにより安らぎや精神を安定させる効果があるでしょう。更に海のパワー、水の中にいるような安らかで清らかな感覚となり、 感情が穏やかとなり周りにいる人に対して配慮しながら接することができるようになります。
身体や気持ちが疲れているときにはアクアマリンのもたらす効果で心身ともに安らぎを与えてくれることでしょう。

また夜などの暗いところで光を浴びることで、一層と輝きを増すことで「夜の宝石」とも呼ばれていますが、これはあらゆる面で困難な状況に遭遇したとき進むべき道を光で示してくれる石とも言われています。

また愛情・友情・夫婦・家族など、様々な対人関係に潤いをもたらすと伝えられています。古来より結婚や出産のお祝いにアクアマリンを贈られると、幸せになれるという言い伝えがあるほどです。